梅屋ファーム
梅知識
 

 

梅の植え方、育て方

梅は、日本の気候風土に合った代表的な庭木のひとつです。

百花にさきがけ、寒風の中で馥郁とした香りを漂わせて咲く様や、苔むした枝ぶりの風情など、梅には私たちの心を惹きつけてやまないものがあります。

苗木の植えつけの絵

花梅を選ぶなら
果実を採るより花を楽しみたい場合、早咲きなら八重寒紅、 白難波など。花型の良さなら道知辺、遅咲きなら明るい紅色の紅千鳥など。
実梅を選ぶなら
梅は、同一品種だけでは結実しにくいので同時期に咲く他 品種を近くに植えるか、接ぎ木をします。一種でも比較的結実するのが豊後 や花香美、完全花が特に多く、梅ぼしに最適なのが南高。
苗木の選び方
幹が太く、根は太根だけでなく側根の多い根張りのいいもの を。
植える場所
花は一輪一輪を楽しむものなので、目につきやすい場所で日照 ・通気性のいいところに。
苗木の植えつけ時期
落葉期から発芽期までの間で、幼木なら11月から1 2月、成木なら2月下旬から3月中旬位に。
植えつけ方
苗木は地上部、60cm〜80cmのところで、芽の少し上で切りつめ る。根を乾かさないようにし、接ぎ木部分が埋まらない深さに植え、支柱を 立てる。
芽かき
5、6月頃、各所から出てくる芽のうち、勢いのいい芽を残し不要 な芽を摘みとる。
剪定
梅は短い枝ほど花をつける短果枝なので、込みすぎた枝を中心に間引 き剪定をする。時期は12月から2月にかけて。
施肥
油かすや堆肥などの有機肥料を。落ち葉や台所の生ゴミを利用するの もいいでしょう。
人工受精の仕方
梅の開花時期は寒く、花粉を運ぶ昆虫も少ないので、確実 に実をつけるのには人工授精が一番。
梅は短い枝に咲いた花ほど結実の確率が高いので、20cm以下の枝の花に受粉 をした方がよい。方法は、耳掻きの毛タボや筆の穂を利用するのが効果的で、 花粉管の伸びている暖かい日に行う。

 

盆梅 〜鉢づくりのポイント
紅白の梅をつける梅は、吉祥の樹木です。盆栽に仕立てた盆梅は、お正月の床飾りの立役者です。
鉢の植え替えの絵

用土
用土は関東では火山砂礫(サレキ)、関西では川砂と地方によって違いま すが、一般的には赤玉土に腐葉土を混ぜたものを使用。
苗木の扱い方
苗木を入手したら先ず充分に水を補い、太い根は前年に切っ てあるところよりやや長く、細根はそれより長めにカット。
水やり
よく乾かしよく水をやること。灌水するときは鉢の底から水が流れ るまでたっぷりやり、あとは土が乾いたときに。
整枝
枝の重なりを避け、上の枝は短く、全体としては大きく三角形を描くように剪定。
植え替え
鉢に長年、植えたままにすると古根が張り広がるので、3〜5年 に一度は植え替えを。時期は花後から芽が開きはじめる前にし、伸びた古根や強すぎる根を切り込む。
早く開花をさせたい時は
施肥は新芽が出る5、6月に。お正月が近づいて からは、室内も窓際の暖かいところに置き、霧をかけてやる。戸外の場合な ら湿らせた新聞紙をかぶせビニール袋で覆ってやれば早く開花します。花が終わった鉢物は早めに戸外へ出します。

 

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